不二流体術と柔術の違い

有事は必ずしも一対一とは限らない

ブラジリアン柔術は畳の上で一対一で戦うのが基本です。しかし、有事の際は一対一とは限りません。寝技であれば、もう一人いたら相手に踏みつぶされてしまうし、野外では眼に砂をかけられたら抵抗できません。つまり実戦では必ず立っていないといけません。

「柔能く剛を制す」と言う言葉があります。

柔(ヤワラ)と言う事は、昔ながらの古来よりの日本伝統の体術の事をいい、それが、柔術と言われて居るものであります(現代柔道は起倒流柔術より起こりました)技を掛ける事で、相手を征して行く・・その中には、当身と言われるいわゆるパンチもあったのです。あるいは、蹴りもありました。そういう当身や蹴りを無くして、投げ技、寝技を主体にして行ったのが現代柔道・ブラジリアン柔術です。

有事で「柔よく剛を制す」を体現する不二流

現代柔道もブラジリアン柔術も総じて柔道・柔術と言われて居るわけです。これを剛道とはいいません。それは、やはり先の言葉の中に答えがあります。

「柔よく剛を制す」とは、しなやかなものは弱そうに見えても、かたいものの矛先をうまくそらして、結局は勝つことになるということのたとえ。

 

『三略』には「軍神に曰く、柔は能く剛を制し、弱は能く強を制す(兵法の書にいう、柔らかいものはかえってかたいものを押さえつけ、弱いものはかえって強いものを押さえつける)」とある。「能く」は「良く」と同義であるが、動詞の前に置いて能力の点で可能であることを表す際には「能く」を用いる。不二流体術を学ぶ事でそれを学べます。

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